フジTVで放送された医療ドラマ
このドラマはTV放送時はあまり注目しておらず、物語の途中からはまり、ついにDVDBOXを買うに至った。観光客から見た南国のある種のイメージを損なわない作品だと思う。BOXには出演者の個別インタビューやドキュメントが収録されていて、かなり貴重な映像が見れるし、この作品の雰囲気を撮影中も保っていたことがわかり興ざめしないで済むというか、様々なスタンスで真摯に取り組んでいた事を知りドラマがさらに面白くなるような特典になっている
やはり個人的には優しくも情けなく、医療の技術は素晴らしいコトー先生に感情移入しがちだが、泉谷しげる演じるしげさんも捨てがたい。田舎の牧歌的な部分ばかりではなく、排他的なところをきちんと描いたのも好印象だった。人とのつながりを大事にするところ程そういうことがあるし、普段の距離感が近いからこそ排除する時は徹底的だ。しかしコトーと普段付き合っていた人たちは彼を信じ、コトーを島から排除しようとしたしげさんにせよ、世話になり島民のためを思い診療をしていたコトーの人間性を心のどこかで信じている。こういう緩急をつけた演出があるからこそ単なるファンタジーで終わらない不思議なリアリティがあるのではないかと思う
離島の診療所に赴任した一人の医師が、島民との交流を通じで理想の医療のあり方を体現する姿を描いたヒューマンドラマ。本土から遠く離れた南国の離島の診療所にやってきた外科医・五島健助(吉岡秀隆)。そこには満足な医療器具もなく、診療所を訪れる患者もほとんどいない。しかし、誠実をつくした治療に島民の心を掴んだ五島は、いつしかコトーと親しみを込めて呼ばれるようになる。『北の国から』の南国離島篇とも言うべき力作で、ロケ撮影の素晴らしさはテレビドラマのスケールを越えている。主演の吉岡秀隆はそんな作品のブランド・クオリティとして、抜群の存在感をみせる。スーパーオペを連発してもちっともスーパーヒーローに見えないあたりが、いかにも吉岡秀隆らしいところ。優等生的な展開が多く、全体的にちょっと美しく仕上がりすぎている気もするけれど、ヒューマンとメルヘンのギリギリの線を狙っている脚本の意図はきちっと伝わってくるし、温かみにあふれた読後感にはやはり捨てがたい魅力がある
このドラマはTV放送時はあまり注目しておらず、物語の途中からはまり、ついにDVDBOXを買うに至った。観光客から見た南国のある種のイメージを損なわない作品だと思う。BOXには出演者の個別インタビューやドキュメントが収録されていて、かなり貴重な映像が見れるし、この作品の雰囲気を撮影中も保っていたことがわかり興ざめしないで済むというか、様々なスタンスで真摯に取り組んでいた事を知りドラマがさらに面白くなるような特典になっている
やはり個人的には優しくも情けなく、医療の技術は素晴らしいコトー先生に感情移入しがちだが、泉谷しげる演じるしげさんも捨てがたい。田舎の牧歌的な部分ばかりではなく、排他的なところをきちんと描いたのも好印象だった。人とのつながりを大事にするところ程そういうことがあるし、普段の距離感が近いからこそ排除する時は徹底的だ。しかしコトーと普段付き合っていた人たちは彼を信じ、コトーを島から排除しようとしたしげさんにせよ、世話になり島民のためを思い診療をしていたコトーの人間性を心のどこかで信じている。こういう緩急をつけた演出があるからこそ単なるファンタジーで終わらない不思議なリアリティがあるのではないかと思う
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