村上春樹の「ダンスダンスダンス」以来の中編小説

実際刊行予定だったのは「ねじまき鳥クロニクル」のほうだったらしいが、紆余曲折ありこの作品が先に世に出ることになった

一人っ子として、ある欠落感をもっていた主人公に、小学校時代、同じ一人っ子の女の子の友達が出来る。25年後、37才の時、2人は再会し、激しい恋におちる、というもの。この作品は現在の主人公が過去を回想し語るという形式をとっていて、ある段階になると30代の主人公の現在に戻り話が展開していく

この作品は何度も読み返したので実はあまり語ることがない。ただ、以前インタビューで作者がこの作品に言及して、「この作品はいわゆる典型的なラブストーリーとして読まれているらしいが、作者としてはホラーとしての要素を色濃く入れたつもりだ」とコメントした。個人的にはその言葉につきる、というところだろうか

個人的には村上春樹の作品中では高校時代から何度も読み返し多少色あせているものの、非常に好きな作品

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