8人の女たち

2004年7月2日 映画
フランソワ・オゾン監督が描くサスペンス

1950年代のフランス。雪に閉ざされた大邸宅で、その家に主人が何者かに殺された。クリスマスを過ごそうと集まった家族は、メイドも含めて、8人全員が女。犯人はこの中にいるかも…と、彼女たちはお互いを探り始めるが、どの女たちもトラブルを抱えており、誰が犯人でもおかしくなかった

カトリーヌ・ドヌーブ、ファニー・アルダン、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、ヴィルジニー・ルドワイヤン、リュディヴィーヌ・サニエ、ダニエル・ダリュー、フィルミーヌ・リシャールという、フランスの人気女優が大集合した推理仕立ての女のドラマ。豪華な邸宅、カラフルな50年代ファッションなどヴィジュアルは美しく、またドラマにミュージカルシーンを挿入することで、全体的にポップでコミカルな味わいに。しかし、それでも女の怖さが浮き上がってくるのは、フランソワ・オゾン監督の力量プラス、フランス女優の底力! 特にドヌーブとアルダンのからみは、熟女の香りがスクリーンから匂い立つよう。女優たちの濃厚な個性に圧倒される快作

この作品はちょっとアクがあるが、個人的には結構面白かった。しかし、人に勧めると何故か不評だ。何故か考えてみるに、おそらくファッションや女優の魅力を引き出すような演出が女性向けすぎるのだろう。全編通して男性がほとんど出てこないというのも一つの理由ではないかと思う。その男優に感情移入して主演している女優たちとの距離が測れないし、唯一出てくる一家の主役はひどい扱いで、観ていると女性の怖さを感じるほどだし。まぁ、それが監督の意図なんだろうが

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