妄想代理人

2004年7月18日 TV
『PERFECT BLUE』『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』の今敏が原作・総監督をつとめたTVアニメシリーズ(2004年、WOWOWにて放送)。

東京・武蔵野で起きた通り魔事件。当初は被害者・月子の狂言が疑われたが、同じような手口の犯行が続出し、いつしか犯人は「少年バット」と呼ばれはじめる。被害者たちは皆、生きることから逃げたくなるような悩みを抱えていた。謎の通り魔をめぐる、サイコサスペンスだ。1話完結で被害者となる人々のバックグラウンドが語られ、「少年バット」に関する謎は深まっていくという仕掛け。演出や作画を含めた“語り口”がエピソードごとに異なるが、総じてレベルは高い。ただ、1回見ただけではその面白さがわかりづらいという難点も。今監督がこれまでの作品を作る中で、陽の目を見なかったアイデアの集大成だという本作。“ぱっと見は普通の人々”に宿るよこしまな欲望や抑えられない衝動をえぐり出す、監督ならではのイジワルな視点が光る

簡潔に感想を言うと、つまらなかった。
刑事事件として現実の枠を出ない序盤は時代遅れの悪意の描写こそあれまだ観ることができたが、後半の流れは正直アニメに馴染みのない人間にはつらいと思う。全編を通して人間のネガティブな部分にフォーカスしているのは作家性ということなんだろうが、いかんせんシニカルな視点が勝ちすぎていて、この作品を評価する人はいるかもしれないが、単純に感情レベルで好きだと言える人はあまりいないのではないか。規制の厳しい昨今のテレビ業界でアニメでしかできないことをしているというのは評価するんだが。ただ、プラネテスのように設定がドラマ化への問題になるのではなく、人に見せて気持ちのいいように作るという商業ベースの作品を逸脱するためにwowowという枠を使った気がしてそれも萎えるところだ

まぁ、個人的に合わなかったというだけの話なんだが・・・

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