ミステリ作家、ハリイ・ケメルマンの作品
物語の世界観はクリスティのミス・マープルのような、生活の裕福な層がメインで、噂話程度に出された事件の概要を、全く動かず人の話を聞き推理を組み立てる方式を取る探偵、いわゆるアームチェア・ディテクティブ(安楽椅子探偵)の主人公がある種のゲームとして解き明かすという構図になっている。他の探偵モノと違っているのはとりたてて主人公を飾り立てず、謎を解き明かすための装置として機能させているところだろうか。今で言う「キャラ萌え」の要素がない。まぁ、その部分も裕福な層のたしなみっぽく品があるというか。謎自体はオーソドックスなものが多いが、最初に提示される手がかりが非常に少なく、そこからある意味妄想とすら思える推理を展開していく様は見事というしかない。まぁ、定番なんでミステリ好きの方は知っていると思うが・・・
アームチェア・ディテクティブ・ストーリーの定番として、ミステリに興味のある人間なら大抵は知っている作品。探偵役本人は事件現場に居合わせず、赴きもせず、人から聞いた情報だけで推理をおこなう。表題作を例に挙げれば、英語にしてたった十一語のセンテンス「九マイルは遠すぎる、ましてや雨の中ともなれば」から、可能な限りの推論を引き出すのである
物語の世界観はクリスティのミス・マープルのような、生活の裕福な層がメインで、噂話程度に出された事件の概要を、全く動かず人の話を聞き推理を組み立てる方式を取る探偵、いわゆるアームチェア・ディテクティブ(安楽椅子探偵)の主人公がある種のゲームとして解き明かすという構図になっている。他の探偵モノと違っているのはとりたてて主人公を飾り立てず、謎を解き明かすための装置として機能させているところだろうか。今で言う「キャラ萌え」の要素がない。まぁ、その部分も裕福な層のたしなみっぽく品があるというか。謎自体はオーソドックスなものが多いが、最初に提示される手がかりが非常に少なく、そこからある意味妄想とすら思える推理を展開していく様は見事というしかない。まぁ、定番なんでミステリ好きの方は知っていると思うが・・・
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