プラネテス

2004年7月26日 漫画
漫画家、幸村誠の宇宙を題材にした作品

この作品はもちろんアニメの原作に当たるわけだが、第一部は完結している。ということで、アニメとの差異を少々語っておきたい

簡単に印象を言うと、「分かりづらい」これにつきる。
まず絵柄だが、個人的には力量不足であるようにおもう。書き込みすぎている上に、動きのリズムの取り方があまり上手くない。
ストーリーも、モーニングという青年誌で連載されていたこともあってかエンタメ性が薄く、宇宙というテーマを高尚に扱おうという作者の考えが見受けられる。ようするに結構マニアックな作品に仕上がっているということなんだが。正直言って、この作品をアニメ化しようと思ったNHKの慧眼に多少驚かされるほどだ

因みに上に挙げた問題点はアニメでは全て解決されている。動きはガンダムを製作したチームが関わっているということもあり、宇宙間での動きは恐ろしくスムーズだし、アニメということで許される楽しげな動きも加味していて、バランスが良い。ストーリーにしても、宇宙で働く人たちという点を重視していて、より人間味を増し、敷居の低い一般受けのする職場を描いている。特に、人物間のリズミカルな掛け合いが魅力の一つになっていて、これは漫画ではできないところだろう。

ただ、アニメはやはりその敷居の低さゆえ若年層に媚びた部分も多く、ついていけない部分も多々あり、その点で言うなら漫画のほうが統一感があり大人の価値観に耐えうる作品であることは間違いない。これは単純に好みになると思うが

ようするに、アニメで入って漫画を読んだ僕のような層にとっては多少重く感じてしまうというところだろうか。でも面白いです

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