漫画家、尾田栄一郎の海賊を描いた作品

仲間を迎え、旅の準備は整った。海賊たちが恐れ、そしてその先に一つなぎの財宝“ワンピース”があるといわれる「偉大なる航路(グランドライン)」へ出航した“麦わらの一味”。一行を待ち受けていたのは気候がめまぐるしく変化する海と、独自の文化を築きつつ問題を抱えた国々だった。国を憂うアラバスタ国の皇女、ビビとの出会いによって、陰謀のため内戦が勃発しかねないアラバスタへ航路を取る一行。途中、船医のチョッパーを仲間に引き入れアラバスタへ着くも時はすでに遅く、政府直属の海賊、“王家七武海”の1人であるクロコダイルの陰謀により国内は荒れていた。“麦わらの一味”は陰謀を阻止するために奔走するが・・・

今回は12〜23巻、いわゆる「アラバスタ編」と呼ばれる部分に話を絞ることにする。この話は海賊として認知されたルフィ達の初めての活躍を描いており、ここから本章の始まりともいえる。一国の危機を一介の海賊が救うという話なんだが、いくつかのサイドストーリーを序盤で展開し、伏線等も張っており、また登場人物も多い割りに上手くキャラを立ててあり覚えやすく、とっちらかった印象を受けないので、物語のスケールの大きさをさばける作者のストーリーテリング能力が存分に発揮された、少年誌はこうでないといけない!と思わせる冒険活劇になっている。そして、国を良くしようと考える国民たちの心情を丁寧に描いているので、その裏で暗躍するクロコダイルへの憤り、麦わらの一味の介入する意図もすんなりと感情移入できるようにしてある。実際読むと、密度がかなり濃く最後のシーンでかなりのカタルシスが得られること請け合いだ

この内乱を収め、海賊として8100万の賞金をかけられていたクロコダイルを倒したことで、ルフィの首にかけられた賞金は3000万から1億に跳ね上がる。そして“麦わらの一味”は空島と呼ばれる島で起こる新たな冒険へ進むことになる・・・

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