山下達郎が90年代初めに発表した作品
上記で触れられている楽曲は客観的な質の高さと主観的な好み、どちらから見ても文句の付け所が無く、その集積としてのこの作品は非常に上質で間口の広いポップスに仕上がっている。特に「スプレンダー」はシングルで切られてもおかしくないと思える程心に残る曲だ。技巧に走らず楽曲の細かいニュアンスや雰囲気を大事にした曲群は、一過性で消費されやすい昨今のポップスとはやはり一線を画していると言わざるを得ない。このアーティストの作品の中で最も好きなアルバムだ
第33回日本レコード大賞アルバム大賞(ポップス・ロック部門)を受賞した、1990年代最初のオリジナルアルバム(1991年発表)。鉄腕アトムをモチーフに、誰もが夢見る子どもなんだとメッセージする故手塚治虫へのトリビュートソング「アトムの子」、夏の日の淡い恋の思い出を描いたバラードナンバー「さよなら夏の日」、イギリスの画家、ターナーの絵画にインスパイアされて作った、穏やかなメロディのミディアムチューン、「ターナーの機関車」、抑えることのできない狂おしい恋心をロマンティックににつづる「エンドレスゲーム」(TBSテレビ系ドラマ『誘惑』主題歌)のシングル4曲に加え、孤独から救ってくれた輝かしい愛を高らかに歌い上げる壮大なバラード「スプレンダー」(竹内まりやがコーラス参加)など、クリアなキーボードサウンドをメインに、そう快なメロディが広がっている
上記で触れられている楽曲は客観的な質の高さと主観的な好み、どちらから見ても文句の付け所が無く、その集積としてのこの作品は非常に上質で間口の広いポップスに仕上がっている。特に「スプレンダー」はシングルで切られてもおかしくないと思える程心に残る曲だ。技巧に走らず楽曲の細かいニュアンスや雰囲気を大事にした曲群は、一過性で消費されやすい昨今のポップスとはやはり一線を画していると言わざるを得ない。このアーティストの作品の中で最も好きなアルバムだ
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