Viva La Revolution

2004年9月4日 音楽
Dragon Ashが1999年にリリースした問題作

悩みや恐れに惑わされないで、力強く生きようとメッセージするサードマキシシングル「Let yourself go,Let myself go」のブレイクによって注目を集めた、降谷建志率いるDragon Ash のサードアルバム。高らかなホーンが鳴り響くオープニングのインストから、一気にヒップホップ色の強いナンバーをノンストップで収め、レゲエ調の「Dark cherries」に続く、パワフルなドラミングのハイスピードチューン「Drugs can’t kill teens」からラストにかけては、パワフルなロックサウンドを披露。日本中の期待を集めた、1999年を代表するヒットアルバム。音圧ありバランスもいいサウンドでループは時に単調だがベースの唸りには無理があってよい。ドラムスのバラけた響きとまっすぐに言葉を伝えようとするラップにうまくシンクロしている。意味はわかりやすくポジティヴで腰は低いがしぶとさを表出

このアーティストは音楽性やそのクオリティに不釣合いなほど認知度がある。音楽を聴く若年層にいたっては、知らない人はいないんではなかろうか。もちろんその理由は明白で、ヴォーカルを取るkjの残した功績とそれに付随する様々なゴシップが傍目から見ていても気の毒なほどあったからで、それら全てを乗り越えた現在、このアーティストは凡庸なミクスチャーバンドという位置にいる。だが、少なくともリアルタイムでこのアーティストに触れた方はなにかしらの輝きといえるものを感じ取ったはずだ

この作品はアーティスト自身が一番幸福だった時代の作品といえる。この作品以前の認知度の低さと当時ほとんど売れた前例の無い音楽性でここまでの認知度と売り上げを達成したということは、かなりのインパクトだったと記憶している。実際、現在聴いてみても、そこまで売れる要素は無い。というか、これはこのアーティストの作品に一貫しているが、作品としての鮮度を非常に短く設定しているようで、リスナー層もかなり限定しているように思える。ただ、わけのわからない勢いと求心力は感じるし、価値観の提示は当時結構目新しかった。それらの魅力は風化の激しい類のものだし、毎回更新が必要だ。それを踏まえて現在も彼らがそれなりの反応を得ながら活動しているということは、クオリティを上げる努力を怠ってこなかったということだし、音楽性の変化への見極めが正しいということだろう

個人的にはあまり進んで聴くという部類のアーティストではないが、この作品は色々な意味で記憶に残っていく作品だと思う

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