SICKS

2004年9月5日 音楽
THE YELLOW MONKEYの6thアルバム

このアーティストが認知度を大幅に上げる直前にリリースされた作品。この作品の前にベストアルバムがリリースされ、ブレイクへの下地は着々と整っていたといえる。アルバムにはヒットシングルを2,3曲入れるのが慣例となっている昨今だが、この作品はリードシングルと呼べる「楽園」のみで、トータルアルバムと言っても良い程一貫した世界観を持った作品になっている。歌詞の刹那的な世界観に加え、このアーティストの芸風とも言えるバタ臭さとサービス精神は影を潜め、全体的に曖昧で温度の低い雰囲気を持った楽曲とアレンジ、諦観を含みながらも緊張感を持ち力強い佇まいを感じさせ、カタルシスを与えるヴォーカルの歌唱力がこの作品に限ってはこのアーティストを“ロック”バンドとしてカテゴライズさせる

個人的にこのアーティストは、この作品以前は佳曲を書くが歌詞の世界観に難アリというバンドで、この作品以後は名実共に歌謡ロックバンドになってしまった感がある。ヴォーカルの吉井ソロが内省的な作品だったので活動再開を微妙に期待していたんだが、先日解散してしまった。残念だ

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