DEATH NOTE 1
2004年11月10日 漫画
漫画家、小畑健が描くSFサスペンス
現在の少年ジャンプ連載作品の中では高い人気を誇り、看板といっても差し支えない作品。この作者の代表作である前作「ヒカルの碁」と同じように、設定に非現実を持ち込み、描写と展開はどこまでも現実的にという手法がとられている
死神のノートを拾った高校生「夜神月(やがみらいと)」が犯罪者など社会にとって悪である人間を次々に殺して行くというところまではファンタジーだが、社会的に見れば殺人であるその行為を裁く為に世界的な探偵である「L(える)」が登場することで、ライトとLの頭脳戦というサスペンスになる。警察を従えたLを見つけ出し殺すことがライトの目標として設定され、Lを含む警察機構の捜査をかいくぐる部分がこの1巻では描かれている
この巻の段階では、死神のノート(デスノート)の存在を読者に理解させ、それが現実にあった場合一体どういうことに気を遣わなければいけないか、どう使うと効果的かという部分を重点的に描いている。警察機構の捜査もあくまで現実に即したものとして描き、日本の警察についても描くに当たってリサーチをきちんとしてあるように思える。結果、荒唐無稽なデスノートの存在がリアルに感じられ、また、主人公を頭の良い高校生に設定することで「世界から悪を一掃する」という子供じみた目的を補完しようとしているようだ。この段階ではLの存在は謎とされており、ドラえもん的なファンタジーとして読むことが出来る
絵柄が端正で構成力もあり、説明的なモノローグや台詞が多い割には非常に読みやすい。また、1コマに入れる情報量が多い。卓越した表現力で描く表情や動きで感覚的に理解させ、次にモノローグや台詞で理性的に理解させるという2段構えで、緊張感と歪んだ感情を分かりやすく伝えることに成功している
このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…。死神 リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月」と「L」の壮絶な戦いが始まる!! かつてないスリルとサスペンス!!
現在の少年ジャンプ連載作品の中では高い人気を誇り、看板といっても差し支えない作品。この作者の代表作である前作「ヒカルの碁」と同じように、設定に非現実を持ち込み、描写と展開はどこまでも現実的にという手法がとられている
死神のノートを拾った高校生「夜神月(やがみらいと)」が犯罪者など社会にとって悪である人間を次々に殺して行くというところまではファンタジーだが、社会的に見れば殺人であるその行為を裁く為に世界的な探偵である「L(える)」が登場することで、ライトとLの頭脳戦というサスペンスになる。警察を従えたLを見つけ出し殺すことがライトの目標として設定され、Lを含む警察機構の捜査をかいくぐる部分がこの1巻では描かれている
この巻の段階では、死神のノート(デスノート)の存在を読者に理解させ、それが現実にあった場合一体どういうことに気を遣わなければいけないか、どう使うと効果的かという部分を重点的に描いている。警察機構の捜査もあくまで現実に即したものとして描き、日本の警察についても描くに当たってリサーチをきちんとしてあるように思える。結果、荒唐無稽なデスノートの存在がリアルに感じられ、また、主人公を頭の良い高校生に設定することで「世界から悪を一掃する」という子供じみた目的を補完しようとしているようだ。この段階ではLの存在は謎とされており、ドラえもん的なファンタジーとして読むことが出来る
絵柄が端正で構成力もあり、説明的なモノローグや台詞が多い割には非常に読みやすい。また、1コマに入れる情報量が多い。卓越した表現力で描く表情や動きで感覚的に理解させ、次にモノローグや台詞で理性的に理解させるという2段構えで、緊張感と歪んだ感情を分かりやすく伝えることに成功している
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