capeta 6

2004年12月2日 漫画
漫画家、曽田正人が描くモータースポーツを題材にした作品

レーシングドライバー地球代表。その座(シート)はわずかに20席。F1へ、僕らの戦いはもうとっくに始まっている。生きている限り走り続けなければならない・・・レーシングドライバーの疾走する魂を当代No.1の熱き作家が万感の思いを込めて描き出す!!Jカデットクラス決勝ヒート、カペタはオートハウスレーシングの2人、オサムとタケシを猛追!ファイナルラップで遂に2人をとらえ、優勝!歓喜の中、改めてレースに人生を賭ける事を誓う!!そして、日々なる鍛錬を続け、14歳になったカペタの新たなる挑戦がここに始まる…!!

生活環境の中で、自分を抑えることを最も有効な処世術として活用し、日常を退屈だと感じていた主人公が唯一熱くなったのはカートレースだった。周囲の協力と天賦の才能で着実に結果を残していく主人公。ライバルの出現やレースをすることによる世界の広がり、周囲との濃密な関係性を経験した主人公は次のステップへ進むことを強く望む

この作品は序盤主人公の小学生の頃を描いており、この巻から“中学生編”が始まる。小学生編との違いとして、モータースポーツをするにあたって無視できない経済的な問題をメインに描いている。金が無いゆえに1台のカートを使い続け、ぼろぼろになってしまった主人公に、周囲はあれこれサポートをしていく

基本的にこの作者の作品は非日常の中の熱くなれる瞬間を描き出すということにこだわっており、破天荒な消防士を描いた「め組の大吾」、才気に溢れたダンサーを描いた「昴」などとこの作品は同じテーマと言える。そして熱くなれる瞬間と感覚を表現し読者へ伝えるという部分においては一定の評価を得ている。この作品もその点では熱く、冷めた日常から徐々にボルテージを上げていく様をこの作者特有の勢いがあり多少荒い描写で十二分に読者に伝えてくる

個人的には今作のように月刊誌の連載のほうがまとまった量があるぶんより踏み込んだ描写をしているというように思える。なかなか面白いです

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