DONNIE DARKO

2004年12月20日 映画
ドリュー・バリモアプロデュース作品

17歳のドニーの家に飛行機のエンジンが落下、彼のまえに現れた銀色のウサギが、「あと28日で世界が終末を迎える」と予言する。そんな不可解なオープニングで始まる本作は、脚本に惚れこんだドリュー・バリモアが製作し、自らも教師役で出演している異色のサスペンス。ウサギ(と言っても着ぐるみをかぶった謎の人物)の出現以来、ドニーの周囲ではさらに怪しげな事件が続くが、登場人物の何気ない一言や、背景の小道具などに結末への伏線が隠されており、画面から目が離すことは禁物だ。そして、タイムトラベルの概念にとりつかれたドニーに訪れるのは、あまりにも衝撃的なラスト! 1980年代のポップなカルチャー、音楽が効果的に使われ、『ムーンライト・マイル』の主演などでハリウッドの若き演技派の道を突き進む、ドニー役ジェイク・ギレンホールの、ミステリアスな存在感も魅力

この作品は理解の範疇をあっさりと越え、観た後様々なサイトを探す等して理解を試みたが諸説入り混じっておりますます混乱。仕方ないので適当に語ります。ネタバレ含む

「28日後に世界は終わる」と妄想に出てくるウサギに言われる主人公。こういうで出しで始まる作品の常としてミステリアスなムードが全編に漂うことになり、主人公は日常の様々なマテリアルを拾い集め、独自の結論めいたものにたどり着く・・・といったような展開をしていくのだが、最後のシーンであっけにとられることになった。私見が間違っていなければ、単なる主人公の妄想が現実化したというだけの話であり、妄想のシーンを延々と見せられていたことになるわけで。その辺りはメメントと同じで落ちが分かればそれまでのことで、作品自体を分かりにくく作ることでリピーターを呼び込むといった商売ということになる。個人的には付き合いきれない部分が多々あるが・・・

しかし、この作品の良さは上記に挙げたようなサスペンスの部分ではない。主人公を中心とした学園モノもとい青春モノという点で、世界のあり方、構築されている人間関係、風景や佇まいなどが抑制され独特の落ち着きを持った演出で魅力的に描き出されている。ようするに一言で言えば「雰囲気の非常に良い作品」と言うことになる

個人的にはその雰囲気の良さでなかなか楽しめた
主人公の説得力のある魅力的な演技は秀逸

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