クラムボンの6thアルバム
この作品は、小淵沢に立てた私設スタジオで作り上げられたらしい。インタビュー等でもメンバーが語っていたが、「前作から少し離れて自分たちのできる楽器で攻めてみよう」ということで、結果的に各々の楽器がフィーチャリングされつつ前作の音響系のアプローチも少々といった音楽性になっている。また、モノラルミックスとステレオミックスを2枚組にして収録してある
前作にあったネタっぽいシュールさ=実験性の要素は減退しており、その代わりにバンドとして正当な評価を受け入れる気概というか・・・まぁ一言で言うと「格好良さ」のようなものが表出している。この手のアーティストは格好良さや叙情的な感情表現を茶化す傾向があるが、その辺りを媚びるという意識ではなく引き受けている部分において、成長したといっても差し支えないはず。曲やアレンジが楽曲の大部分を占めるわけではなく、唄とメロディを中心に置いたまっとうなバランスになっているのは、おそらくヴォーカルのソロ活動があったからなのかもしれない。このアルバムの名実共にクライマックスである「ふたり」はピアノが効果的に使われた、ヴォーカルのソロやバンド初期を思い起こさせる高揚感のあるミディアムバラードで、個人的には非常に好きな楽曲
因みに、モノラルとステレオはそれほど大きな違いは無い。ただ、モノラルのほうが音楽性に合った音色になっていると思う
「自分たちのことを、自分達がいちばん得意な楽器で表現したかった」というミトの発言通り、クラムボンというバンドを構成する3つの主成分――ミトのベース、原田郁子のピアノ、伊藤大助のドラム――がダイレクトに伝わる、クラムボン史上もっとも強度の高い作品だ。先鋭的な音楽的センスに注目が集まりがちな彼らだが、このアルバムを聴けば、3人が演奏者としてもきわめて優れていることがはっきりとわかるだろう。また“命の素晴らしさ、貴さ”をテーマに持つ「バイタルサイン」をはじめ、より率直な表現を志した歌詞も印象的。モノ・ミックス盤と益子樹によるステレオ・ミックス盤の2枚組
この作品は、小淵沢に立てた私設スタジオで作り上げられたらしい。インタビュー等でもメンバーが語っていたが、「前作から少し離れて自分たちのできる楽器で攻めてみよう」ということで、結果的に各々の楽器がフィーチャリングされつつ前作の音響系のアプローチも少々といった音楽性になっている。また、モノラルミックスとステレオミックスを2枚組にして収録してある
前作にあったネタっぽいシュールさ=実験性の要素は減退しており、その代わりにバンドとして正当な評価を受け入れる気概というか・・・まぁ一言で言うと「格好良さ」のようなものが表出している。この手のアーティストは格好良さや叙情的な感情表現を茶化す傾向があるが、その辺りを媚びるという意識ではなく引き受けている部分において、成長したといっても差し支えないはず。曲やアレンジが楽曲の大部分を占めるわけではなく、唄とメロディを中心に置いたまっとうなバランスになっているのは、おそらくヴォーカルのソロ活動があったからなのかもしれない。このアルバムの名実共にクライマックスである「ふたり」はピアノが効果的に使われた、ヴォーカルのソロやバンド初期を思い起こさせる高揚感のあるミディアムバラードで、個人的には非常に好きな楽曲
因みに、モノラルとステレオはそれほど大きな違いは無い。ただ、モノラルのほうが音楽性に合った音色になっていると思う
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