漫画家、古谷実が描く青春物
この巻では、主人公の視点が中心となり、彼の幸せで平穏な日常が描かれる。受験を控えそれを契機に将来を見据え悩むなど、一般的な青春モノの十八番的描写も挟まれる。基本的にはユルくて暖かな日常が描かれている
この作品では登場人物が定着するということが少ない。皆、一つのエピソードのみの出演になっている。この巻では主人公のバイト先の同僚とのやりとりが中心となっていて、主人公の受験関連の話題に絡み、ほのぼのとしたエピソードになっている。そして、その流れを破壊するかのように以前のイジメの首謀者である谷脇が登場する。彼のエピソードは暴力的なもので、トラブルの発生を匂わせつつ次巻へ続く
なんだか読んでいると、初期から中期にかけての作品にあったポジティヴな価値観を持つ人が、病んだり歪んだりした人々と共生している社会において生き残っていく様を描いているように思えてきた。実際は谷脇もそういった価値観の持ち主なわけで。「ヒミズ」で得たシリアスさを雰囲気作りに上手に使い、ギャグではなく現実を逸脱しないユーモアを含ませてあることでそのシリアスさとの対比が上手くいっているような
なぜ人は、未来に希望を抱くのか? なぜ人は、愛を欲してしまうのか? なぜ人は、心の闇を隠すのか?何に飢え、何を求めますか?コンプレックスばっかりの青春17遁走曲(フーガ)
この巻では、主人公の視点が中心となり、彼の幸せで平穏な日常が描かれる。受験を控えそれを契機に将来を見据え悩むなど、一般的な青春モノの十八番的描写も挟まれる。基本的にはユルくて暖かな日常が描かれている
この作品では登場人物が定着するということが少ない。皆、一つのエピソードのみの出演になっている。この巻では主人公のバイト先の同僚とのやりとりが中心となっていて、主人公の受験関連の話題に絡み、ほのぼのとしたエピソードになっている。そして、その流れを破壊するかのように以前のイジメの首謀者である谷脇が登場する。彼のエピソードは暴力的なもので、トラブルの発生を匂わせつつ次巻へ続く
なんだか読んでいると、初期から中期にかけての作品にあったポジティヴな価値観を持つ人が、病んだり歪んだりした人々と共生している社会において生き残っていく様を描いているように思えてきた。実際は谷脇もそういった価値観の持ち主なわけで。「ヒミズ」で得たシリアスさを雰囲気作りに上手に使い、ギャグではなく現実を逸脱しないユーモアを含ませてあることでそのシリアスさとの対比が上手くいっているような
コメント