じゃじゃ馬グルーミン★UP!
2005年6月16日 漫画
漫画家、ゆうきまさみの牧場を舞台にした作品
ゆうきまさみという作家はパトレイバーの頃から人物造形が上手い。この作品は馬を作っている牧場からの視点で物語を描き、その後ジョッキーや調教師、馬主の視点から同じ場面を捉えなおすというような手法を使い、その描写が物語に深みを与えている。ただ、26巻もあるので一度読みはじめたら読み通すのに時間がかかるというのが難点
高校生の主人公・俊平が北海道をバイクで旅行中に行き倒れ、牧場に拾われるところから物語は始まる。受験からの逃避で旅行をしていた彼は牧場での・・ようは田舎特有のコミュニケーションを中心にして組み立てられた生活に憧れと心地よさを感じ、それを確認する為に何度もその牧場へ足を運び、なしくずしに雇われて働くことになる。それゆえに起こる学歴至上主義の親との衝突もありながら、基本はその牧場の仕事・・・つまり競馬用の馬を育て上げ送り出しという部分が主軸になる。そして、馬を育て上げることの困難さや、馬主から見た競馬の描写、騎手の生活、牧場としての経営の内実、そこで働く人間の暮らしぶりなどなど・・・ようするに、この作品は、味気ない生活を送る主人公=読者の逃避的な物語という王道のテーマがありつつも、馬券を買う大人たちの立場という一面的な視点からではなく“競馬”というものを様々な側面から描き出している部分において普通の成長記とは違った面白さがあるわけで。少年誌でやるには本格的すぎるとすら思える
主人公とヒロインのついた離れたライバル登場というような面白さは、上記のような競馬界のバックグラウンドを描き出すことでリアリティを加味してあり、暖かで牧歌的な生活は心を癒してくれる・・・はず。基本的にはラブコメだが、そういった作品が苦手な人にもお勧めできる良作
少年サンデーで連載されていた競馬の牧場を舞台にしたドラマ。進学校で勉強漬けになってる高校生の主人公がふとしたきっかけから北海道の牧場で 働き始めるというストーリー。普通は主人公の人間的成長や恋物語を主軸に置きがちだが、この漫画は何故か少年漫画らしからぬ描写が大半を占めることになる。競馬の生産者、ジョッキー、調教師、馬の成長などを細かく現実に即した描写を中心にしており、その世界に無知な主人公を読者の代弁者に置いて、競馬の世界を多角的な視点から扱っている
ゆうきまさみという作家はパトレイバーの頃から人物造形が上手い。この作品は馬を作っている牧場からの視点で物語を描き、その後ジョッキーや調教師、馬主の視点から同じ場面を捉えなおすというような手法を使い、その描写が物語に深みを与えている。ただ、26巻もあるので一度読みはじめたら読み通すのに時間がかかるというのが難点
高校生の主人公・俊平が北海道をバイクで旅行中に行き倒れ、牧場に拾われるところから物語は始まる。受験からの逃避で旅行をしていた彼は牧場での・・ようは田舎特有のコミュニケーションを中心にして組み立てられた生活に憧れと心地よさを感じ、それを確認する為に何度もその牧場へ足を運び、なしくずしに雇われて働くことになる。それゆえに起こる学歴至上主義の親との衝突もありながら、基本はその牧場の仕事・・・つまり競馬用の馬を育て上げ送り出しという部分が主軸になる。そして、馬を育て上げることの困難さや、馬主から見た競馬の描写、騎手の生活、牧場としての経営の内実、そこで働く人間の暮らしぶりなどなど・・・ようするに、この作品は、味気ない生活を送る主人公=読者の逃避的な物語という王道のテーマがありつつも、馬券を買う大人たちの立場という一面的な視点からではなく“競馬”というものを様々な側面から描き出している部分において普通の成長記とは違った面白さがあるわけで。少年誌でやるには本格的すぎるとすら思える
主人公とヒロインのついた離れたライバル登場というような面白さは、上記のような競馬界のバックグラウンドを描き出すことでリアリティを加味してあり、暖かで牧歌的な生活は心を癒してくれる・・・はず。基本的にはラブコメだが、そういった作品が苦手な人にもお勧めできる良作
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