漫画家、安野モヨコの職場モノ
この作品の主人公は表紙になっている女性編集者・松方弘子だが、彼女の役回りはあくまで編集部員の一人だ。一話完結で毎回ゲストキャラが登場し、彼らが話の中心になる。ゲストキャラには主人公の仕事に関わる人という縛りがあり、彼らの立場や考え方や仕事振りを描くことで様々な視点から編集者という仕事を捉えている。また、視点を変えて同じ出来事を捉えなおすという手法も使っている為、より分かりやすい。
安野作品に一貫している魅力は健在。魅力の内実はエッセイ漫画「監督不行届」巻末で夫である庵野秀明が語っているので、以下に抜粋。
男性向け週刊誌「JIDAI」編集部に勤める主人公・松方弘子の日常。“働くこと”を様々な登場人物を使い多面的に描き出すお仕事漫画
この作品の主人公は表紙になっている女性編集者・松方弘子だが、彼女の役回りはあくまで編集部員の一人だ。一話完結で毎回ゲストキャラが登場し、彼らが話の中心になる。ゲストキャラには主人公の仕事に関わる人という縛りがあり、彼らの立場や考え方や仕事振りを描くことで様々な視点から編集者という仕事を捉えている。また、視点を変えて同じ出来事を捉えなおすという手法も使っている為、より分かりやすい。
安野作品に一貫している魅力は健在。魅力の内実はエッセイ漫画「監督不行届」巻末で夫である庵野秀明が語っているので、以下に抜粋。
嫁さんの漫画の凄いところは、マンガを現実からの避難場所にしていないところなんですよ。今のマンガは、読者を現実から逃避させて、そこで満足させちゃう装置でしかないものが大半なんです。マニアな人ほど、そっちに入り込みすぎて一体化してしまい、それ以外のものを認めなくなってしまう。嫁さんのマンガは、マンガを読んで現実に還る時に、読者の中にエネルギーが残るようなマンガなんですね。読んでくれた人が内側にこもるんじゃなくて、外側に出て行動したくなる、そういった力が湧いてくるマンガなんですよ。現実に対処して他人の中で生きていく為のマンガなんです。嫁さん本人がそういう生き方をしているから描けるんでしょうね。「エヴァ」で自分が最後まで出来なかったことが嫁さんのマンガでは実現されていたんです。ホント、衝撃でした。個人的には2〜3話完結で描いたほうが面白いような気がする。次巻に期待。
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