Dynamite out

2005年8月19日 音楽
東京事変のライヴDVD

プレミア・チケットとなった東京事変の初ツアー“Dynamite!"より感動のライブを収録!!
◆オリジナルまんが(下)ブックレット掲載
◆アルバム「教育」を中心に椎名林檎ソロ時代の代表曲をはじめ、次々と披露されるCD未発表曲を収録!
◆初披露新曲「スーパースター」(作詞:椎名林檎 作曲:亀田誠治)
「透明人間」(作詞:椎名林檎 作曲:亀田誠治)、晝海幹音(Gtr.)ソロ曲等のCD未発表音源収録!

東京事変初のライヴDVD。選曲を見れば分かるように、椎名林檎時代の楽曲も惜しげなく披露している。全体的にラディカルさを保ちつつポップスあるいはエンターテインメントとして音楽を成立させるという、当初から打ち出していた姿勢は変わっていない。

打ち出している音楽性は椎名林檎時代の薄暗さを通り抜けた事を感じさせる。しかしながら、その薄暗さを持った世界観をヴォーカルと演奏が作り出す“強度”で払拭しようとしているように見える。実際それは払拭されており、そこを通り抜けた後で鳴らされた「ここでキスして。」「月に負け犬」「同じ夜」「丸の内サディスティック」は恐ろしいほどの力強さを魅せ、歌詞と演奏のバランスが変化し、何の意味性も持たない純粋な楽曲として成り立っている。「椎名林檎があの歌詞を歌う」などのアーティスティックな物語性を持たない、ということだが。そういう職人的なアプローチで鳴らされる音とヴォーカルのクオリティは高く、安心して観る事ができる。

作品に物語性や意味性を込め世界観を構築し提示するというスタンスから音楽的に割り切り多角的なアプローチをしつつより成熟していくという風に変化している、と明確に分かるような作品になっている。情念やら個人のアーティストイメージやらはそぎ落としたむき出しの実力が見えます。まぁ、実力があってこそ出来る芸当だとは思うけども・・・。

簡単に言ってしまうと、精神的に健全な音。病んだアプローチに逃げず、かといって過去に積み重ねたものもしっかり背負う、そういった姿勢で作られた作品だといえる。ソロ時代からフォローしてきた方なら間違いなく気に入る作品。

<収録曲>
1.林檎の唄
2.入水願い
3.遭難
4.ダイナマイト
5.ここでキスして。
6.顔
7.if you can touch it
8.母国情緒
9.車屋さん
10.月に負け犬
11.同じ夜
12.現実に於て
13.現実を嗤う
14.恋の売り込み
15.スーパースター
16.透明人間
17.駅前
18.Σ〜クロール
19.丸ノ内サディスティック
20.その淑女ふしだらにつき
21.御祭騒ぎ
22.サービス
23.群青日和
24.心
25.夢のあと

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