SONORITE

2005年9月13日 音楽
山下達郎の新譜

フルオリジナルアルバムとしては、「COZY」から7年ぶりとなる待望のニューアルバム「SONORITE」です。「ポケットミュージック」の時は、アナログからデジタルへの転換期で、どうすればデジタルで今までの音を作り出すか苦労した達郎氏でしたが、今度は、ハードディスクレコーディングとなり、今までの音の作り方は通用しなくなったため、まったく発想を転換し、ハードディスクレコーディングの長所(ボーカルの細かいニュアンス、ストリングスの繊細な音の表現)を生かした音作りをしています。とにかく達郎氏の13種類の歌を聴いてください。(できればヘッドホンで)曲調はすべて違ったアプローチで、ワルツ調あり、jazz調あり、70年代スイートソウルあり、カンツォーネあり、ラップあり、様々なタイプのリズムに挑戦しています。山下達郎は、進化し続けています。是非このアルバムで達郎ワールドを堪能してください

大御所、山下達郎が7年ぶりにリリースするオリジナルアルバム。7年間の間にリリースしてきたシングルを含んでいる。7年間という長い間にたまったシングルの量も結構なもので、結果として純粋な新曲はそれほど多くない。それが不満という声もあるようだが、僕のようなライトリスナーからするとまったく問題なく聴くことができるわけで。

誰かがこのアーティストを評して言った“偉大なるワンパターン”。それを踏襲し続ける・・・ようは“黄金律”を確立してしまったアーティストの新作は、良くも悪くも懐かしく安定感があり安心して聴くことができる。音楽的な知識に裏打ちされた演奏と音作りのバックグラウンドによってコアなリスナーの細やかな突っ込みへの準備も怠らず、ライトなファンへは卓越し独自の世界観を確立した歌唱によって安心感を与えてくれる。もうなんというかあれこれ言うのが馬鹿らしくなるほど盤石だ。

実際聴いてみると、新曲の数々はこのアーティストの“脱歌謡曲”的な部分を中心に攻めているような。もちろんデジャヴ的な趣はあるし強い求心力を持った楽曲というわけではないのだが、その抑制された感情表現が何度も聴く事を促してくれるというか。普遍性があり少年期の憧憬のような暖かい世界観を持っているのは相変わらず。良盤。

<収録曲>
MIDAS TOUCH
KISSからはじまるミステリー [feat. RYO(from ケツメイシ)]
FOREVER MINE
忘れないで
風がくれたプロペラ
ラッキー・ガールに花束を
SECRET LOVER
フェニックス (2005 REMIX)
LIGHTNING BOY
白いアンブレラ
太陽のえくぼ (ALBUM REMIX)
2000トンの雨 (2000t of Rain)(2003 NEW VOCAL REMIX)
WHEN YOU WISH UPON A STAR 〜星に願いを〜

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