バガボンド 21

2005年10月6日 漫画
漫画家、井上雄彦が描く宮本武蔵

吉岡伝七郎との戦いから一年(大晦日)。大きく成長し京に戻って来た武蔵。そして小次郎もまた京に。10日後、武蔵との再戦に望もうとしている伝七郎。相変わらず佐々木小次郎を名乗り迷走する又八。そして年明け早々、清十郎との闘いが始まる。久々の新刊&第2章開始ということでいきなり清十郎との一騎打ちです。前回、吉岡道場で戦った時は勝負になりませんでしたが、今回は大違い。武蔵も清十郎も最悪の場合(死)を覚悟しての真剣勝負です。次巻が非常に楽しみなので今度は予定通りに出して欲しいものです。

長い休載を経て第二章が開幕。今までの登場人物たちが京へ集い絡んでいくという形をとっている。丁寧に細やかに登場人物を作り上げ、彼らが邂逅するまでの間何をして来たかを描き続けていた結果、カタルシスはかなりのものになっている。

この巻では宮本武蔵がメインとなっていて、彼と吉岡道場との戦いが描かれる。幾多の修羅場を潜り抜け、以前とは比べ物にならない実力を身につけた武蔵に危機感を感じた吉岡清十郎は、弟・伝七郎と武蔵を戦わせまいと考え、武蔵に勝負を挑む。しかし、武蔵は彼の思惑を大きく越えていた。

今作から第二章が始まるという事で、今までの登場人物たちを思い出してもらおうという思惑か、それぞれ顔見世が行われている。既に剣豪として名前の知れ渡っている佐々木小次郎や相変わらずの小物ぶりを発揮している又八も登場するが、絡むところまでは行っていない。スピリチュアルでロマンチックな表現は相変わらずだが、群像劇として構成しなおしているという印象。もちろん今までの積み重ねがあるので深みがなくなったとは思わないわけで。

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