アニメ店長

2005年10月22日 漫画
漫画家、島本和彦が描く職場モノ

島本氏ファンとして買って失敗。企画が始まってから依頼が来たためと思われるが、全然熱くない!こんなの島本氏の作品ではなぁぁぁい。アニメファンの自爆ネタはそこそこ笑えるよ。そういう人にはいいかも。間違ってもこれは島本氏の作品ではない!「敢えて無かったことにする」のも愛情なのだ!著者は鳥本さん?、中の人は別人に違いないない。

なんだか商品紹介でやたら酷評されているが、お気になさらず。と言いつつも、実は同じ意見です・・・。アニメ関連商品を扱う「アニメイト」という実在の店舗とのタイアップ作品ということになる。

道端で暴漢に襲われている男性を目撃した主人公は、その男性から“職”を託される。「私は今日オープンするアニメイト○○店の店長なのだが行けそうも無い。君に任せる」という、なんともかんともな出だしで始まるこの作品は、アニメイトというショップをより理解してもらおう、好感を持ってもらおうという意図で物語が編まれている。企画で舞台化やドラマCD化もされたようだ。ようは非常に内輪受けを狙った作品で、作者・島本和彦はネームバリューによって担ぎ出されただけとしか思えない作品に仕上がってしまっている。作者の燃え上がるような熱さや含蓄は見る影も無い。しかし、作者はそんな制約の中でも抵抗をしていて、単なるアニメイト讃歌ではなく“職場モノ”として、アニメという非常に柔らかい夢を与えるジャンルも、あくまで「商売」である!と読者に訴えかけるのだ。社員や社長を登場させることで内実も少々さらけ出し、アニメと社会の距離感のえぐさをじんわりと伝えてくる。

だが、結局はタイアップ作品なので賛美の部分が勝ってしまい、なんだか読んでいて生理的に違和感を感じてしまう作品になっている。特に、作者のファンだとそれは顕著かと。微妙な作品。

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