妖怪小説の旗手、京極夏彦の妖怪シリーズ4作目
個人的には魍魎の匣の次に好きな作品
舞台が広範にわたり登場人物が奔走した魍魎の匣と違い、この作品ではお寺という世間的にも閉じたイメージの場所を舞台にしていて、会話が重要な位置を占めている。特に、「禅」という馴染みのないものを一般的に分かりやすく噛み砕いて説明しているので、これを読むと仏教が少し身近に感じられるはず。そして、その禅という概念を犯罪の一要素として物語に導入し成功している京極夏彦の手腕にまたうならされる。前回重要な役割で登場した木場は今回は登場しないものの、他のメンバーは軒並揃い、これ以後レギュラーメンバーとなる益田もこの作品で登場している
この作品は最初読んだ時には妙に淡々としたイメージを持ったんだが、何度か読み返すうちに右肩上がりに評価が上がっていった
ただ、何度読んでも最後のほうは怖いと感じるんだが・・・
忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵。箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者・・・骨董屋・今川、老医師・久遠寺、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。謎の巨刹(きょさつ)=明慧寺に封じ込められた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する
個人的には魍魎の匣の次に好きな作品
舞台が広範にわたり登場人物が奔走した魍魎の匣と違い、この作品ではお寺という世間的にも閉じたイメージの場所を舞台にしていて、会話が重要な位置を占めている。特に、「禅」という馴染みのないものを一般的に分かりやすく噛み砕いて説明しているので、これを読むと仏教が少し身近に感じられるはず。そして、その禅という概念を犯罪の一要素として物語に導入し成功している京極夏彦の手腕にまたうならされる。前回重要な役割で登場した木場は今回は登場しないものの、他のメンバーは軒並揃い、これ以後レギュラーメンバーとなる益田もこの作品で登場している
この作品は最初読んだ時には妙に淡々としたイメージを持ったんだが、何度か読み返すうちに右肩上がりに評価が上がっていった
ただ、何度読んでも最後のほうは怖いと感じるんだが・・・
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