漫画家、日本橋ヨヲコの作品
「漫画家」と「友情」をテーマにした作品で、3巻で完結した。主人公は漫画家の息子で父親に反発している。小説家になりたいという漠然とした思いを持ち小説を書いているが、ある日クラスで漫画家志望の同級生にその小説を見られてしまう。それがきっかけで2人の漫画家への物語が転がりだす
この作品は、個人的にはどうみても「友情」を描いているようにみえる。それは主人公達に限ってではなく、彼らを取り巻く人たちの友情もそれとなく描写する。目標を見つけどんどん開いていく主人公と逆に技術に精神が追いつかず目標を見失い精神的に追い詰められていく漫画家志望の同級生という構図はこの物語の軸となる部分で、そこに友情というテーマを入れてくる。最近の漫画、特に青年誌で友情をメインテーマにすえているのは珍しいし、他の友情を描いた作品というのは大概共同体への帰属意識、ようするに利害関係の一致や馴れ合いという温度が常温で、何らかのイベントがあるときのみ友情を見せるといった描き方だ。だがこの作家は人の思いやりと個々のつながりを前面に押し出しているし、なにより感情表現の描き方がかなり熱い。だから読んでいてこちらが恥ずかしくなる部分もある。しかし、その熱は最近の漫画にはないもので、逆に新鮮さを感じてしまう。主人公たちが互いに影響され、補完しあって人間的に少しずつ成長していくという部分もあるが、そこはやはり3巻で完結しているわけで、表現が幾分大味だ
アクが強く好き嫌いは別れるだろうが、心に残る作品
「漫画家」と「友情」をテーマにした作品で、3巻で完結した。主人公は漫画家の息子で父親に反発している。小説家になりたいという漠然とした思いを持ち小説を書いているが、ある日クラスで漫画家志望の同級生にその小説を見られてしまう。それがきっかけで2人の漫画家への物語が転がりだす
この作品は、個人的にはどうみても「友情」を描いているようにみえる。それは主人公達に限ってではなく、彼らを取り巻く人たちの友情もそれとなく描写する。目標を見つけどんどん開いていく主人公と逆に技術に精神が追いつかず目標を見失い精神的に追い詰められていく漫画家志望の同級生という構図はこの物語の軸となる部分で、そこに友情というテーマを入れてくる。最近の漫画、特に青年誌で友情をメインテーマにすえているのは珍しいし、他の友情を描いた作品というのは大概共同体への帰属意識、ようするに利害関係の一致や馴れ合いという温度が常温で、何らかのイベントがあるときのみ友情を見せるといった描き方だ。だがこの作家は人の思いやりと個々のつながりを前面に押し出しているし、なにより感情表現の描き方がかなり熱い。だから読んでいてこちらが恥ずかしくなる部分もある。しかし、その熱は最近の漫画にはないもので、逆に新鮮さを感じてしまう。主人公たちが互いに影響され、補完しあって人間的に少しずつ成長していくという部分もあるが、そこはやはり3巻で完結しているわけで、表現が幾分大味だ
アクが強く好き嫌いは別れるだろうが、心に残る作品
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