チャールズ・ブコウスキーの作品

酔っぱらうのが私の仕事だった。救いのない日々、私は悲しみの中に溺れながら性愛に耽っていた。倦怠や愚劣さから免れるために。私にとっての生とは、なにものも求めないことなのだ。卑猥で好色で下品な売女どもと酒を飲んでファックする、カリフォルニア1の狂人作家…それが私である。バーで、路地で、競馬場で絡まる淫靡な視線と刹那的な愛。伝説となったカルト作家の名短編集

この作家は割りと自分の経験や人生観を作品にフィードバックするタイプで、フィクションの体裁を取っていてもそこかしこに作者の影を見つけることができる。その作家性が苦手な人にはおそらく受け付けられない作風だとも思う。しかし、この作品を読んでしまうと良くも悪くもこの作家をこの先頭にとどめておくことになると思う。それほどインパクトがある

個人的には、20歳の頃この作品をバイト先の30代後半の男性から勧められ、読んでみて非常につまらなかったと思った覚えがある。ただ、今読み返すと独特の文学性が少しは分かるようになってきた。ようするにアウトロー万歳ってことだろう、極論だが。あれこれ御託を考えて読むタイプの本ではないというか

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