リュック・ベッソン、レオス・カラックスらとともに、1980年代のフランス映画界を席巻したジャン・ジャック・ベネックス監督の第1作
商品紹介がかなり的確なので詳しくは上記を参照されたし。この作品は10代後半に見たんだが、当時僕はフランス映画に偏見を持っていて、ようするにエンターテイメント性が薄く芸術性を重要視していて分かりづらいというまぁわりと典型的なものだったんだが、その考えを改めることになった作品
妙に幻想的で終始ミステリアスで独特の雰囲気があり、かといって雰囲気だけを楽しんで終わるというタイプの映画ではない。あまり派手なシーンというのはないが、心に残る作品だと思う
自分の歌が録音されることを許さないオペラ歌手と、彼女の熱狂的なファンで、コンサートをこっそり録音する郵便配達夫。そのテープが、犯罪に絡んだ証拠と勘違いされたことから、彼は殺し屋に追いつめられていく。
本作のおもしろさは、単純にジャンル分けできないドラマが生む、予想不能の展開だろう。水槽の中で揺れ動く水や、日傘を差しての散歩シーンをはじめとしたスタイリッシュな映像と、古典的なオペラという題材。二転三転のアクション・サスペンスに、純粋なラブストーリー。いくつかの相反する要素が作り出す空間からは、リアルながらファンタジックな世界が再現される。正反対の特徴を持つ殺し屋のコンビなど、ささいな部分も「対」になっているのは、監督の無意識のバランス感覚だろう。混沌が作り出す不思議なストーリーは、後の多くの作品に影響を与えたが、そのほとんどは「ごった煮」的な結果に終わってしまったのも事実。その意味でも傑作なのである
商品紹介がかなり的確なので詳しくは上記を参照されたし。この作品は10代後半に見たんだが、当時僕はフランス映画に偏見を持っていて、ようするにエンターテイメント性が薄く芸術性を重要視していて分かりづらいというまぁわりと典型的なものだったんだが、その考えを改めることになった作品
妙に幻想的で終始ミステリアスで独特の雰囲気があり、かといって雰囲気だけを楽しんで終わるというタイプの映画ではない。あまり派手なシーンというのはないが、心に残る作品だと思う
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