鬼才ロマン・ポランスキー監督、ジョニー・デップ主演という魅力的なコンビの、耽美的なオカルト・ミステリー
一つ断っておくが、この作品はオカルトではない。パッケージから想像されるようなクールな佇まいを見せる作品でもない。個人的に言わせてもらえれば、この作品はシュールなシチュエーションコメディだ。全編を通してジョニー・デップは切れ者だが小心者という、スリーピー・ホロウのような演技を見せるし、展開もミステリアスではあるがどこか間が抜けている。その微妙な雰囲気や最後にとってつけたようなオカルトチックな盛り上がりをみせる場面、ラストの意味不明な終わり方まで、あっけにとられること間違いなし
世界に3冊しかないという『影の王国への9つの扉』。この悪魔の祈祷本について、収集家から真贋の鑑定を依頼された本の探偵コルソは、ニューヨークからヨーロッパヘと旅立つ。書物の謎を解いていくコルソの前途には、人間の英知を超えた恐ろしい罠が待ちかまえていた。彼が最後にたどり着いた謎の真相とは…。ポランスキーらしい様式美に彩られた、重厚なミステリーである。厚い本を少しずつひもといていくような、謎解きのおもしろさが堪能できる。それまでは青年のなごりを残した役柄が多かったデップだが、この作品では少しくたびれた中年男性の役で新境地を見せる
一つ断っておくが、この作品はオカルトではない。パッケージから想像されるようなクールな佇まいを見せる作品でもない。個人的に言わせてもらえれば、この作品はシュールなシチュエーションコメディだ。全編を通してジョニー・デップは切れ者だが小心者という、スリーピー・ホロウのような演技を見せるし、展開もミステリアスではあるがどこか間が抜けている。その微妙な雰囲気や最後にとってつけたようなオカルトチックな盛り上がりをみせる場面、ラストの意味不明な終わり方まで、あっけにとられること間違いなし
コメント