漫画家、松田洋子が描くギャグ漫画
主人公はハゲでホモでマザコン、おまけに定職にもついていない中年男性。なんだか救いが無い人物造形だが、その部分に関して彼は完全に開き直っており、マイノリティの立場から世相を斬って行く。ギャグの質がブラックで情報量がそれなりにあるため、内容は意外に知的な印象を受ける。その知性が主人公の唯一の救いともいえるが・・・。作品は1話完結で、まず主人公と母親の掛け合い漫才(大概貧乏ネタ)があり、その後毎回ゲストが登場し主人公が辛らつなコメントをするというのがパターンだが、主人公の魅力の無さの所為でギャグの毒は中和されてしまう。「こいつにだけは言われたくねえ」というアレだ。人間のネガティブな面を抽出しているが不快感は感じないよう配慮されているのだ。ただギャグに時事ネタが多く、多少古臭く感じるかもしれない。主人公の母が老いてなお“母親”の役割を背負っているのは明るく表現している分悲しく同情してしまう。彼女の子供に対する愛情がこの作品の救いになっていることは言うまでも無い
母ひとり子ひとり、自己チュー中年男・薫は心優しき母の庇護のもと、あらん限りの幼児幻想を撒き散らし、惰眠を貪る小市民のセコイ常識を打ち破る。未発表作品「お散歩」と共に完全版として蘇る
主人公はハゲでホモでマザコン、おまけに定職にもついていない中年男性。なんだか救いが無い人物造形だが、その部分に関して彼は完全に開き直っており、マイノリティの立場から世相を斬って行く。ギャグの質がブラックで情報量がそれなりにあるため、内容は意外に知的な印象を受ける。その知性が主人公の唯一の救いともいえるが・・・。作品は1話完結で、まず主人公と母親の掛け合い漫才(大概貧乏ネタ)があり、その後毎回ゲストが登場し主人公が辛らつなコメントをするというのがパターンだが、主人公の魅力の無さの所為でギャグの毒は中和されてしまう。「こいつにだけは言われたくねえ」というアレだ。人間のネガティブな面を抽出しているが不快感は感じないよう配慮されているのだ。ただギャグに時事ネタが多く、多少古臭く感じるかもしれない。主人公の母が老いてなお“母親”の役割を背負っているのは明るく表現している分悲しく同情してしまう。彼女の子供に対する愛情がこの作品の救いになっていることは言うまでも無い
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