連載小説を含むオーソドックスな文芸誌
村上春樹が著作「アフターダーク」についてまとまった量を語っているというので購入した。一読したところ、それなりに納得できる論陣を張っているという感じではなく、近況報告を含む著名作家の肉声をお届けします的なインタビューになっていた。当たり前っちゃあ当たり前なんだが・・・
内容のほうだが・・・
・作者のキャリアとしての「アフターダーク」の位置づけ
・あらかた出揃った評論に対する感想(反論ではない)
・登場人物や物語の組み立てに関する裏話と考察
・近況報告(「新潮」で短期集中連載をすることなど)
・今のクラシックの流行はシューベルトかシューマンだ
・ブライアン・ウィルソンの「スマイル」について
・自分の作家としての姿勢について
・自分の著作は海外でも売れているという自慢
こういったラインナップになっている。もちろん「アフターダーク」についてまとまった量語っており、これを読めばある程度納得は出来るかもしれない。ただ、その納得の仕方が「理解の手助けになる」という感じではなく、「作者がこう言うんだからしょうがないか」的な感触で個人的には如何なものかと思った。因みに、文体の変化(現在形の多用)や「私たち」という表現=人称の変化への作者の回答はきちんとあるのでご安心を・・・。村上節を堪能したければ是非
記事内容◇「<EU>と演劇」渡辺淳◇「春眠」山田詠美◇第35回九州芸術祭文学賞発表「打棒日和」相川英輔◇「巨船べラス・レトラス」筒井康隆◇評論「ニッポンの小説」高橋源一郎◇ロング・インタビュー「『アフターダーク』をめぐって」村上春樹◇批評「シネマの記憶喪失」阿部和重×中原昌也◇著者インタビュー「『電車男』は誰なのか」鈴木淳史◇その他
村上春樹が著作「アフターダーク」についてまとまった量を語っているというので購入した。一読したところ、それなりに納得できる論陣を張っているという感じではなく、近況報告を含む著名作家の肉声をお届けします的なインタビューになっていた。当たり前っちゃあ当たり前なんだが・・・
内容のほうだが・・・
・作者のキャリアとしての「アフターダーク」の位置づけ
・あらかた出揃った評論に対する感想(反論ではない)
・登場人物や物語の組み立てに関する裏話と考察
・近況報告(「新潮」で短期集中連載をすることなど)
・今のクラシックの流行はシューベルトかシューマンだ
・ブライアン・ウィルソンの「スマイル」について
・自分の作家としての姿勢について
・自分の著作は海外でも売れているという自慢
こういったラインナップになっている。もちろん「アフターダーク」についてまとまった量語っており、これを読めばある程度納得は出来るかもしれない。ただ、その納得の仕方が「理解の手助けになる」という感じではなく、「作者がこう言うんだからしょうがないか」的な感触で個人的には如何なものかと思った。因みに、文体の変化(現在形の多用)や「私たち」という表現=人称の変化への作者の回答はきちんとあるのでご安心を・・・。村上節を堪能したければ是非
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