B-2 Unit

2005年3月26日 音楽
坂本龍一のソロアルバム

YMOの傑作アルバム『BGM』と『テクノデリック』の発売の合間、80年9月に発表された坂本龍一3作目のソロ名義アルバム。先鋭的かつアバンギャルドな感性に貫かれ、騒音芸術的な趣きさえ感じられる傑作であり、テクノ系のアーティストから最も高い支持を集める作品だ。パンクニューウェーブ的な音色であるのに、まったく時代を感じさせない新鮮さがある。大村憲司とアンディ・パートリッジによるノイジーで音響的なギターにも注目

ダブ的な手法を取り入れた、高度に実験的で過激な問題作、1980年作品。YMO活動中に発売された、坂本龍一の過激な問題作、オリジナルは80年発売。POPMUSICのデニス・ポーヴェル、XTCのアンデイ・パートリッジ、大村憲司参加。ダブや、ミュージック・コラージュの手法を大胆に取り入れた、永遠の名作の1枚。本人及び、NYCスターリング・スタジオのテッド・ジャンセンによるデジタル・リマスタリング、新インタビユー掲載

長い間廃盤だったらしいが、今回の再発により復刻。評価の高い作品なので迷わず購入した

この作品はYMO活動期にリリースされたが、当時のYMOの方向性に抵抗感やギャップを感じていた坂本龍一が「これを作らせなければYMOを脱退する」と脅して製作されたものらしい。その為、YMOにあるユーモアや親密さを排した、攻撃的で世界観が作品自体で独立しているようなメジャー感の無い作品に仕上がっている。現在の彼の売りでもある寂寥感のある良質なメロディはこの作品には見当たらず、輪郭のはっきりとした音色と少々不安定な感情表現が成される。かなりエッジが立っているのである種の層には好まれるのではないかと

この作品はNYのヒップホップシーンに多大な影響を与えただとか、音楽性を全く無視した広告の打ち方によって何十万枚も売れたとか逸話はあれこれとあるようだ。坂本龍一のパブリックイメージを逸脱するとまでは行かないが、打ち出す世界観は現在においても置換可能なので一聴の価値あり

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