THE CIRCLE
2005年4月7日 音楽
B’zの新譜
各々のソロ活動を経て年明けにかなり唐突にリリースが告知された作品。ソロアルバムから月日の経っていない分、ダイレクトに活動の成果が反映されているように思える。ソロ活動期にB’z名義でリリースされたシングル「BANZAI」「ARIGATO」の2作は収録されておらず、リードシングルとしてリリースされた「愛のバクダン」のみ収録されている。その為「作品の売り上げが徐々に下がっているのに売りに来ていないのか。やる気無いのか」といらぬ心配をしてしまった。しかし、結果的にはそんな心配を吹き飛ばす快作になっていた
「愛のバクダン」のレビューをした際述べたが、歌詞に力強さが戻ってきている。前作までの歌詞にあった行き詰まり感や諦観、情けなさは払拭され、同じテーマを扱っていても、それを事実として受け止めた上での力強さを提示している。ただまぁ、歌詞を読む限り、結構ヤケクソ感も漂っているのだが・・・。整合性や体裁を取り繕っていない、思わず笑ってしまうフレーズが散見される。簡単に言えば、前作まであった現実へ着地しようとする姿勢を捨て、嘘でも良いから前向きに行こうという提案のような按配だ
しかし、今作は曲とアレンジが非常に良い。手触りとしては「RISKY」〜「IN THE LIFE」〜「RUN」期のような印象。その辺りの良質なフレーズやメロディを細かく分断して部分的に使っているように思えた。そして、哀感や情緒や安い感情表現を抜いてあるためハードでアップテンポな楽曲が多い割りに落ち着いた印象を与える。それは「Loose」期まで作品にあった質感だ。音圧は「Brotherhood」期まで戻りかなり高いが、その質感を壊さないよう配慮されている
総合的に観ると、本来のB’zの魅力に回帰した作品と思う。個人的には「やっと来た」という感触。かなり気に入った。「睡蓮」は松本の特徴の一つである中華風のメロディラインを使った「JOY」を髣髴とさせる佳曲
B’z が約1年半ぶりに待望のニューアルバムをリリース! タイトルは、それぞれのソロ活動を経てのバンドの再生=輪廻(Circle)から付けられたもの。バンド的アプローチで録音された本作は、余分な音をそぎ落とし生音にこだわった全13曲を収録、スピリチュアルな歌詞世界もあいまって聴きごたえ充分の1枚だ
各々のソロ活動を経て年明けにかなり唐突にリリースが告知された作品。ソロアルバムから月日の経っていない分、ダイレクトに活動の成果が反映されているように思える。ソロ活動期にB’z名義でリリースされたシングル「BANZAI」「ARIGATO」の2作は収録されておらず、リードシングルとしてリリースされた「愛のバクダン」のみ収録されている。その為「作品の売り上げが徐々に下がっているのに売りに来ていないのか。やる気無いのか」といらぬ心配をしてしまった。しかし、結果的にはそんな心配を吹き飛ばす快作になっていた
「愛のバクダン」のレビューをした際述べたが、歌詞に力強さが戻ってきている。前作までの歌詞にあった行き詰まり感や諦観、情けなさは払拭され、同じテーマを扱っていても、それを事実として受け止めた上での力強さを提示している。ただまぁ、歌詞を読む限り、結構ヤケクソ感も漂っているのだが・・・。整合性や体裁を取り繕っていない、思わず笑ってしまうフレーズが散見される。簡単に言えば、前作まであった現実へ着地しようとする姿勢を捨て、嘘でも良いから前向きに行こうという提案のような按配だ
しかし、今作は曲とアレンジが非常に良い。手触りとしては「RISKY」〜「IN THE LIFE」〜「RUN」期のような印象。その辺りの良質なフレーズやメロディを細かく分断して部分的に使っているように思えた。そして、哀感や情緒や安い感情表現を抜いてあるためハードでアップテンポな楽曲が多い割りに落ち着いた印象を与える。それは「Loose」期まで作品にあった質感だ。音圧は「Brotherhood」期まで戻りかなり高いが、その質感を壊さないよう配慮されている
総合的に観ると、本来のB’zの魅力に回帰した作品と思う。個人的には「やっと来た」という感触。かなり気に入った。「睡蓮」は松本の特徴の一つである中華風のメロディラインを使った「JOY」を髣髴とさせる佳曲
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