SURVIVE STYLE 5+
2005年4月30日 映画
浅野忠信主演作品
浅野忠信のモノローグで始まるこの作品は、5つの物語が並行し進む。1つめは浅野忠信が暴力を振るう妻を殺害するも家に帰ると妻が生き返っており襲い掛かってくるという少々シュールなもので、2つめはCMプランナーをしている小泉今日子の日常、3つめはロンドンの殺し屋と通訳の荒川良々の物語、4つめは催眠術にかけられ自分を鳥だと思い込んでしまった岸部一徳とその家族の物語、5つめはチンピラ3人組の物語。所々で登場人物が交錯し、物語全体に殺し屋と荒川良々が絡んでいく形をとる。
浅野忠信の物語は何度も生き返る妻を殺しては埋めを繰り返すだけだが、(日本にしては広い)家の中だけで起こる物語で、衣装やインテリアのポップなデザインの効果もあり淡々としたテンドンといった按配で独特の味があり、あまりにも何度も繰り返されるのでだんだん笑えてくる。ロンドンの殺し屋役をしているのはスナッチでも殺し屋をしていた俳優で、こわもてな彼と荒川良々の対比が面白い。小泉今日子の物語は話が地味な所為か、彼女が思いついたCMを再現するシーンを挿入したり、阿部寛や千葉真一が登場するなど工夫を凝らしている。岸部一徳の話はどこか物悲しく・・・まぁひたすら鳩の真似をしている岸部一徳を見て「岸部さん・・・」と悲しくなってしまうわけだが、おかしくなった夫と暮らす家族の切なさを淡々と描いている。チンピラ3人組の話は簡単に言ってしまうとコントだ。チンピラの1人はホモで、つるんでいる仲間の1人に惚れていて、何かあるたびに思わせぶりな態度をとり見つめあう。そのバックに流れるのは石野卓球岡村靖幸の「Come baby」だ。こいつらは出てくるたびにこのコントを繰り返すだけで、しょうもないが少々笑える。因みにこの作品は全体的に衣装やセットのデザインが過剰でダサいのかなんなのかよく分からないがとりあえず映画を独自の雰囲気にするのには一役買っている
とりあえず、阿部寛と小泉今日子はサブカル演技はしないほうが良いと思う。彼らは少々ユルいドラマのほうが映えると思うので。というか、この作品は浅野忠信が美味しいところは全て持っていっているのでトータルで観た場合彼らもスパイスとして効いているのかもしれない。基本的に様々な視点を次々に切り替えることで飽きさせず魅せてくれるのでそれなりに面白い。ただ、最後のシーンは個人的に如何なものかと思った。「岸部さん・・・」と遠い目をしてしまうこと請け合い
CM界のトップクリエイター・多田琢と関口現が手掛けた斬新なスタイリッシュコメディ。錚々たる俳優陣が個性的なキャラクターに扮した5つの物語が展開。それは後に交錯し、事態は急展開を見せる。出演は浅野忠信、橋本麗香、小泉今日子、阿部寛ほか
浅野忠信のモノローグで始まるこの作品は、5つの物語が並行し進む。1つめは浅野忠信が暴力を振るう妻を殺害するも家に帰ると妻が生き返っており襲い掛かってくるという少々シュールなもので、2つめはCMプランナーをしている小泉今日子の日常、3つめはロンドンの殺し屋と通訳の荒川良々の物語、4つめは催眠術にかけられ自分を鳥だと思い込んでしまった岸部一徳とその家族の物語、5つめはチンピラ3人組の物語。所々で登場人物が交錯し、物語全体に殺し屋と荒川良々が絡んでいく形をとる。
浅野忠信の物語は何度も生き返る妻を殺しては埋めを繰り返すだけだが、(日本にしては広い)家の中だけで起こる物語で、衣装やインテリアのポップなデザインの効果もあり淡々としたテンドンといった按配で独特の味があり、あまりにも何度も繰り返されるのでだんだん笑えてくる。ロンドンの殺し屋役をしているのはスナッチでも殺し屋をしていた俳優で、こわもてな彼と荒川良々の対比が面白い。小泉今日子の物語は話が地味な所為か、彼女が思いついたCMを再現するシーンを挿入したり、阿部寛や千葉真一が登場するなど工夫を凝らしている。岸部一徳の話はどこか物悲しく・・・まぁひたすら鳩の真似をしている岸部一徳を見て「岸部さん・・・」と悲しくなってしまうわけだが、おかしくなった夫と暮らす家族の切なさを淡々と描いている。チンピラ3人組の話は簡単に言ってしまうとコントだ。チンピラの1人はホモで、つるんでいる仲間の1人に惚れていて、何かあるたびに思わせぶりな態度をとり見つめあう。そのバックに流れるのは石野卓球岡村靖幸の「Come baby」だ。こいつらは出てくるたびにこのコントを繰り返すだけで、しょうもないが少々笑える。因みにこの作品は全体的に衣装やセットのデザインが過剰でダサいのかなんなのかよく分からないがとりあえず映画を独自の雰囲気にするのには一役買っている
とりあえず、阿部寛と小泉今日子はサブカル演技はしないほうが良いと思う。彼らは少々ユルいドラマのほうが映えると思うので。というか、この作品は浅野忠信が美味しいところは全て持っていっているのでトータルで観た場合彼らもスパイスとして効いているのかもしれない。基本的に様々な視点を次々に切り替えることで飽きさせず魅せてくれるのでそれなりに面白い。ただ、最後のシーンは個人的に如何なものかと思った。「岸部さん・・・」と遠い目をしてしまうこと請け合い
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