BAND WAGON -Perfect Edition-
2005年7月16日 音楽
鈴木茂の作品がリマスタリングされて再発
名盤とされる今作が鈴木茂本人監修のリマスタリングにより-Perfect Edition-と銘打ってリリース。僕は今作から入ったので聴き比べ等は出来ないが、中々の良盤に仕上がっている
隙間のある音に独特の高揚感のあるメロディ、少々朴訥なヴォーカルが乗る楽曲群は、はっぴいえんどの色がかなり色濃く出ている。まぁメンバーだったのだから当たり前だが。この手の音は一時期いくつかのアーティストによって現代の解釈を加えつつ復刻されていたが、この作品は今聴いてもほとんど遜色の無いものなので、その手のアーティストたちが小さくまとまった単なる模倣のようにすら思えてくる
それは思うに、その手のアーティストたちがこの作品の発表された時期に鳴らされた音に対する憧憬と理解を示し、近い音を鳴らすことが彼らにとって自分の位置を示すある種の意思表示になるというだけなのに対して、この作品はその音が氾濫し当たり前のものである中でそれを踏まえた逸脱の仕方で差別化を図るというような・・・ようするに勝負しているポイントが明らかに違うというか。もちろん、前述した最近のフォロワーが居るがゆえに現在この作品が受け入れられる土壌があるということも否定できないが
適度にユルくて暖かく、現在のアーティストのように自己同一化を迫ったり作り出した雰囲気を押し付けることなく適度な距離をとってある。こちらの身の置き所を用意しつつ、きちんと乗せてくれる作品
1975年にリリースされた名盤「鈴木 茂 BAND WAGON」が、鈴木茂本人の制作(リマスタリング)によって、30年の時を経てついにリリース!1970年、「はっぴいえんど」結成。解散後、細野晴臣 らとキャラメル・ママを結成し、ティン・パン・アレー へと発展させる。1975年にはハックルバックを結成し、初めてのソロアルバムBAND WAGON を発表。その後も次々とソロアルバムをリリースする他、数々のスタジオ&ライブセッションを続ける。2000年には細野晴臣 、林立夫 とティンパン を結成。ソロアルバム制作他、様々なアーティストと精力的にLIVE活動を行う
名盤とされる今作が鈴木茂本人監修のリマスタリングにより-Perfect Edition-と銘打ってリリース。僕は今作から入ったので聴き比べ等は出来ないが、中々の良盤に仕上がっている
隙間のある音に独特の高揚感のあるメロディ、少々朴訥なヴォーカルが乗る楽曲群は、はっぴいえんどの色がかなり色濃く出ている。まぁメンバーだったのだから当たり前だが。この手の音は一時期いくつかのアーティストによって現代の解釈を加えつつ復刻されていたが、この作品は今聴いてもほとんど遜色の無いものなので、その手のアーティストたちが小さくまとまった単なる模倣のようにすら思えてくる
それは思うに、その手のアーティストたちがこの作品の発表された時期に鳴らされた音に対する憧憬と理解を示し、近い音を鳴らすことが彼らにとって自分の位置を示すある種の意思表示になるというだけなのに対して、この作品はその音が氾濫し当たり前のものである中でそれを踏まえた逸脱の仕方で差別化を図るというような・・・ようするに勝負しているポイントが明らかに違うというか。もちろん、前述した最近のフォロワーが居るがゆえに現在この作品が受け入れられる土壌があるということも否定できないが
適度にユルくて暖かく、現在のアーティストのように自己同一化を迫ったり作り出した雰囲気を押し付けることなく適度な距離をとってある。こちらの身の置き所を用意しつつ、きちんと乗せてくれる作品
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