SPRIGGAN

2005年7月18日 漫画
漫画家、皆川亮二のアクションモノ

危険な超古代文明の遺跡封印を目的とする組織・アーカムの特殊工作員「スプリガン」。その実力ナンバー1にして、高校生の御神苗優を主人公に、その活躍を描いている大人気漫画が「保存版」として再登場したのが本書です。高度に発達しすぎたために滅びてしまった超古代文明の何者かが、現代の者たちに対する警告を綴った伝言板(メッセージプレート)だ。そこには“我々の遺産を悪しき者から守れ”という言葉が刻まれていた。このメッセージを受け止め、遺産を封印することを目的に活動する組織「アーカム」。そしてアーカムの誇る特殊工作員を遺跡に出現するという伝説の妖精にちなんで「スプリガン」と呼ぶ。御神苗優は、そのスプリガンの一人。A・M(アーマードマッスル)スーツという驚異の装甲強化!服を武器に、優が世界の平和を守るために立ち上がり、様々な敵と対決する壮大なアクションストーリー

突出した能力を持つ主人公を据えた作品を描き続ける作者の出世作。エピソードの一つをピックアップし近年アニメ映画化された

高校生の主人公・御神苗優(おみなえゆう)は、巨大民間企業アーカムの社員。彼の仕事は“スプリガン(妖精)”と呼ばれる特殊工作員であり、会社の意向である「現在に悪影響を及ぼす過去の遺物の封印」だ。彼は突出した身体能力と支給された強力な武器を使い、次々と任務をこなしていく。しかし、彼の一番の望みは普通に学生生活を送ることだった・・・

作品は数話を使い一つのエピソードをまとめるという形をとっている。それがいくつも編まれたのが今作となる。シリーズモノの短期集中連載が累積した作品とも言える。内容的にはジェームス・ボンド的/007的な作風だが、主人公を平凡な幸せを求める高校生にしてある部分と、様々な神話や寓話を基にしたエピソードを構築してある部分によって差別化を図っている。古来伝承の物語を現代風に解釈し、そこにおける問題を身体能力でクリアしていく主人公に感情移入することによってカタルシスを得るというだけの作品で、テーマによる難しい理屈やらなにやらは気にせずとも楽しめる。どこを切っても少年漫画の王道を走っている作品といえる

作品内に流れる独特の硬質で緊張感のある価値観や、独りよがりにならないファンタジックな世界観、スリリングなアクションも相まって、現在でも人気の高い作品になっている。少年の夢を具現化したといいましょうか。過去の作品だが再読する価値あり

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