テレキネシス 山手テレビキネマ室
2005年11月21日 漫画
芳崎せいむが描く映画讃歌。
「金魚屋古書店」の芳崎せいむが“映画の名作”を題材に描いた作品。基本的に、取り上げる作品が人生に良い影響を与えたりといった話を描いているため、読後感は「金魚屋」とよく似たものになっている。
山手テレビに入社した新入社員の主人公・野村真希乃(のむらまきの)は映画に関連した業務を志望している。上司に呼ばれ所属の部署を告げられるが、そこは深夜帯に設けられた番組「金曜深夜テレビキネマ館」担当への配属という、いわゆる窓際的なものだった。地下にあるその部署は東崋山(あずまかざん)という男性社員が1人で切り盛りしており、一時社内で実力を評価されていたものの上司に歯向かい左遷された、という逸話付きの変わり者だった。彼と映画事業部の橋渡し役を頼まれた主人公と東崋山の奇妙な共同作業が始まっていく。
この作品は簡単に言ってしまえば、初期の「美味しんぼ」形式だ。社内のはぐれモノに読者の代弁者である女性がつき、1話完結で取り上げた作品の魅力をアピールする。この巻では「風と共に去りぬ」「オール・ザ・キングスメン」「エルマー・ガントリー」「サンセット大通り」「愛と青春の旅立ち」「大いなる勇者」「アスファルト・ジャングル」といった作品が並ぶ。それらの作品が日常レベルでどういった形で受け取られ感動を呼ぶか、という切り口で物語は編まれ、1話ごとに作品の詳細な解説がつくという点も「金魚屋」と変わらない。ただ、この作品は主人公と東崋山の味付けが多少濃い目であるため、作品の良さを賛美する部分以外に主人公の職業ドラマという部分の比重も大きくなっている。
山手テレビ『金曜深夜テレビキネマ館』の超問題プロデューサー・崋山と、正義感いっぱいの新入社員・マキノが、極上の映画とハッピーをお届けします! 心温まるカルチャーコミック新機軸!!永遠の映画少年(?)崋山によって、次々と『テレキネシス』で映し出される名画たち。古い映画を見なかったマキノも、徐々に映画の力に魅了されていく…。各話ごとにコラムも収録した、本格映画再発見コミックが登場!
「金魚屋古書店」の芳崎せいむが“映画の名作”を題材に描いた作品。基本的に、取り上げる作品が人生に良い影響を与えたりといった話を描いているため、読後感は「金魚屋」とよく似たものになっている。
山手テレビに入社した新入社員の主人公・野村真希乃(のむらまきの)は映画に関連した業務を志望している。上司に呼ばれ所属の部署を告げられるが、そこは深夜帯に設けられた番組「金曜深夜テレビキネマ館」担当への配属という、いわゆる窓際的なものだった。地下にあるその部署は東崋山(あずまかざん)という男性社員が1人で切り盛りしており、一時社内で実力を評価されていたものの上司に歯向かい左遷された、という逸話付きの変わり者だった。彼と映画事業部の橋渡し役を頼まれた主人公と東崋山の奇妙な共同作業が始まっていく。
この作品は簡単に言ってしまえば、初期の「美味しんぼ」形式だ。社内のはぐれモノに読者の代弁者である女性がつき、1話完結で取り上げた作品の魅力をアピールする。この巻では「風と共に去りぬ」「オール・ザ・キングスメン」「エルマー・ガントリー」「サンセット大通り」「愛と青春の旅立ち」「大いなる勇者」「アスファルト・ジャングル」といった作品が並ぶ。それらの作品が日常レベルでどういった形で受け取られ感動を呼ぶか、という切り口で物語は編まれ、1話ごとに作品の詳細な解説がつくという点も「金魚屋」と変わらない。ただ、この作品は主人公と東崋山の味付けが多少濃い目であるため、作品の良さを賛美する部分以外に主人公の職業ドラマという部分の比重も大きくなっている。
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