華麗なる食卓

2006年2月2日 漫画
漫画家、森枝卓士が描くカレー漫画

世界中で修業を積んだカレー職人・高円寺マキト。放浪の末、昔の恩人のカレー屋さんを訪ねるが、店は潰れる寸前…。マキトは恩人の娘・結維とともに店の再建に立ち上がる事を決意するのだった!! 作中のカレーのレシピもついて、世界初・カレーコミックの登場だ。

料理人である父が修行と称して蒸発してしまい父子家庭だった為ヒロインは1人でカレー専門店を切り盛りしている。しかし専門的な知識もなく料理の腕もさほどではない素人の高校生が出来ることは高が知れており、客足は遠のくばかり。店は事実上開店休業状態になっていた。そんなある日父の弟子と名乗る青年が店へやってくる。彼は世界中を放浪しカレーのみを極めた料理人だった。

とまぁつかみの部分はこういった感じなんだが、序盤は店を建て直すエピソードが続き、実在する様々なカレーを出し評判を得ていく主人公が描かれる。レシピなども紹介され、料理漫画の魅力である“情報伝達”の部分もきちんと踏まえている。ただまぁカレーのみで美味しんぼ形式を継続させるのはさすがに無理があるようで・・・あるいは作者の意図なのか、料理バトルやスキルの研磨による主人公の成長記というストーリー展開をしていく。自分の腕と知恵だけで周りを認めさせていくというような成り上がり的ニュアンスもありながら生き別れの父を探すというサイドストーリーもあり・・・なんだか盛りだくさんの内容になっている。しかし構成が上手く微エロを盛り込んで緩急をつけているためさくさくと読めてしまう。ストーリー自体はなんだかデジャヴを感じまくりだがそれゆえに安心できるしカレーも美味そうだしという。

数ある料理の中から題材をカレーに絞るという制約を設けながら巻数は20巻に達しようとしている。みんなカレーが好きなのか。因みにタイトルの華麗とカレーはもちろん語呂合わせです。

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