漫画家、かわすみひろしが描く料理漫画。

北方領土問題のエキスパートを呼び戻せ!!
閉ざされた男の心の扉を開くのは、幻の「ちゃんちゃん焼き」!!
北海道は味覚の宝庫! 『遥かなる北の大地』偏収録!! 日本酒とフレンチの奇蹟のマリアージュ!『さまざまな出会い』も収録!

各国の大使館で来客をもてなす際出される料理を作る職業、“公邸料理人”。さまざまな国の風習(宗教の教義によって豚肉が食べられないなど)や相手の国の事情(相手が戦争した国の名物料理などはご法度)など、そのつどさまざまな問題に直面しながらも、来客との会談の内容・・・日本の政治に関わる交渉をサポートするための料理を出すという内実を風刺を交えて描き出した作品というか。

一応数話完結の物語として編まれていて、世界各国を飛び回り腕を振るうというものになっている。長く続いている作品のアドバンテージを上手く利用し、今まで登場した人物たちも要所要所でキーマンとして登場、と。フレンチ担当の主人公・大沢公、中華担当で香港領事館の公邸料理人である青柳愛、大沢と共に職場に詰める和食担当の北島萌、大使との折衷役を兼ね直接席でサポートする係である外務事務官・江口悟が中心になり話は毎回転がると。今回は北海道名産の鮭の魅力、日本酒の魅力が描かれる。

公邸料理人になりたてでちゃきちゃきの江戸っ子である北島萌が最近では物語の私的な部分を担当しているような。序盤で大沢公が担当した“料理人として一人前になっていく過程”を体現。そういう部分と、国同士の政治的なやり取りの準備段階である設宴での思惑の交錯する駆け引きがこの作品を通した主な魅力かと。

とはいっても特にお堅い話でもないので、単純に料理が美味しそうだなぁと読んでいるわけなんですけど。ちなみに、原作者は実際に公邸料理人を経験した方だそうです。

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